こんにちわ!Emooveの新規事業担当の松谷です。(まっつんって呼ばれてます)
初めての投稿で軽いノリで始めたのですが、かなり真面目(しかも長い)記事になってしまいました…。今日は創業秘話といいますか、”企業文化”と”口癖”と、Emooveのコアバリューに込められた想いを話したいと思います。
企業文化とは何か?
「企業文化って何なのさ」って話から始めますが、これに関しては人や国によって考え方はまちまちですが、松谷なりの見解を述べますと「中で働く人達の思考プロセスをパターン化したもの」と捉えています。つまり平たく言うと「その組織における当たり前」です。
そしてココで言う思考プロセスとは例えば「今日誕生日なんだ〜」っと言われた時に誰もが「おめでとう!」というような感じです。つまり、あーしたらこうするという一連の流れ。そこに迷いはありません、なぜならそれが当たり前だから。
この「何か情報を脳が受け取った時に、共通のアウトプットを行う」という所に企業文化の核があると考えています。
企業文化が重要なのは何故か?
これには合理的な理由が2つあります。
組織内における意思決定速度を早められる。
例えばEmooveが50人くらいの組織に成った時、あるセクションにおいて「業務管理を細かくするべきか、しないべきか」という意思決定に中間層が迫られたとき、性悪説に基づく組織であれば「う〜ん無難に管理しよう」という話になりがちですが、僕らの場合で考えると「Emooveらしさって”自由と規律”だよね。だから信じてノーマネジメントでいってみようぜ」「ん〜確かにね、じゃあそうしようか」とすぐに賛同が得られて、コンセンサスも倍速になります。
しかもこの「当たり前」や「意思決定の基準」を創ったのは経営陣なわけですから、現場の経営陣に対する報告は事後でも当然許される訳です。こういうところで一々相談や根回しなどが入ると、スピード的にイケてない組織になります。(いわゆる大企業病)
この「自分たちの意思決定が間違ってない」と現場のメンバーが自信を持てるようにエンパワーメントするというのは事業と組織をスゴい速度で変えて行く必要があるスタートアップでは極めて重要なことです。
事業戦略に最適化された言動を全社員に浸透させることが出来る。
これはまぁ、そうですよね。B2CかB2Bなどによって、好ましいと判断されるべき行動規範は明確に異なります。上記の意思決定の拠り所になるという点でいう近いですが、例えば「スピード重視でガンガンやろう」が奨励されるべき事業特性の組織であれば、クオリティよりもまずはアウトプットしよう!という話になるわけです。
Emooveの場合ですと、B2Cビジネスがメインですから「常に顧客に感動体験を与える」という”サプライズメイキング”であったり、旅行という誰もがユーザーになりえる事業領域ゆえ、誰でも(仮にパートの方でも)素晴らしいアイデア持ち得る可能性があるります。ゆえに組織内での発言のし易さはとても重要で、”全方位フラット”などの言葉を選んでいます。
ではどう浸透させるか?
ここについてはここでは書ききれないのですが大きく2つのアプローチがあります。
業績評価に入れる。(意識的な浸透)
これについてはまた今度書きます笑
組織のいたるところで聴くようにする(無意識的な浸透)
前提として人間の心理学的に考えると影響度は「何回その言葉を聴いたか」によって左右されることが多いです。「ユーザーファースト」などが一般言語として色んな所で話されるのは、IT業界では真理かつ意思決定のときに頻繁に使用されるからです。
企業文化は日常的に使われるワンフレーズに落とし込んで、職場の至るところで使われなければ本来の効果を発揮できずに額縁の言葉で終わってしまうというのが僕らの仮説です。
とある僕の経営者の先輩が「文化を構成する最小単位は”言葉”である」というような事を言っていたのですが、個人的にはスゴく納得感があるなぁと。
ゆえに僕らはEmooveの事業戦略から組織戦略を逆算し、あるべき組織像から日常的に色んな人が使ってくれるところまでイメージした言葉を紡ぐのに何十時間もかけました。まだまだそれでも少ないと思いますし、今後も更に磨きをかけていく予定です。
最後に
「組織は不可逆である」(これも話し出したら長いですが)を前提として考えたときに、このあたりのビジネス戦略からカルチャーを含めた組織戦略は事業戦略同様に最初が重要だと信じています。
だからこそ、まだ創業間もないですがEmooveはここにしっかり時間をかけるし、偉大な組織の土台を創るチャンスは今であり、ここにいるEmooveの1人1人が文化の体現者として、口癖のようにバリューを語り合うであっていく中枢チームでありたいなと、思います。
軽い気持ちで始めたのに長くなってしまいました。おしまい。